妄想の垂れ流し
えっへっへー。久々にどえらく酔っ払っていますよー。
この、気分悪くなる寸前の酔い加減がいいんだなー、あと一杯飲んだら確実に暗転する。
今日はウインドオーケストラのコンサートに出掛けて来ました。うん、やっぱ生はいいよ。新年らしい曲も多くてテンションも上がり、パワーをもらって帰ってきました。出掛けてよかった。引き篭もってちゃだめですね。
年末、初めて商業のBL小説を購入しました。実は小説本だと言うことを知らずにてっきり漫画だと思い購入したんです。木原音瀬さんという方の「檻の外」。これの表紙を描かれている草間さかえさんの本が欲しかったのですが間違えて購入しました。とはいえ、とても良い本だったのではないかと思います。きっと私の好きなタイプの作家さんです。予備知識を全く持たず購入したのですが、この木原さんの作風は「痛い」とか「切ない」が売り、と言うか特徴なんですよね。その類は好きなので、草間さんの表紙じゃなかったとしてももしかしたら購入していたかもしれない。
あ、以後「檻の外」のネタばれ満載です。もしこれから読もうとされる方は回避をお願いします。
この小説の特徴は、BL小説の中で一人の男の一生涯を書いたことなんでしょうか。出会って生き別れて、再び出会い紆余曲折を経て生涯を共にすることを選び、死ぬまで。BL小説でそこまで追い掛ける事はあまりないのではないかと思います(ほかに読んだ事がないので分からないですが)。
まぁね。はっきり言ってしまえば、納得いかない事もたくさんあるんです。物語の運びとして、余りに安易に子供が死ぬのは好きではありません。いや、決して安易ではないのかもしれないですし、この物語の中で堂野が喜多川に心を寄せるにはこの展開が1番手っ取り早いのかもしれないですが、その手っ取り早さ加減が少しがっかりでした。この事件が起こらずして二人が結びつく経緯を想像すると、果てしなく時間を要する気がするのですが、でもできるならプロの作家さんとして、そういう道を作って欲しかった。
でも、そういう不満を持ちつつ、最終章がとても良かったです。結局、あれが全てのBLの理想の最終形なんじゃないのかな。どちらかが、死ぬまでの生涯を看取る。男女の夫婦であればごく当たり前の姿かもしれないけど、男同士でも同じことでしょう。中年になった喜多川がとても穏やかで、無骨で優しく、その様子が子供視点で描かれているのが良かったです。
(・・・・思わず「太一にもこんな風に時間を重ねて、こんな大人になって欲しい」などと思ってしまいました。)
あと作中で、堂野の妻が女のエゴの塊のような扱いで描かれていましたが、私が1番感情移入してしまうのは実は彼女でした。彼女の思考回路は傍から見て気持ちのいいものではありませんし、あくまで悪役としての女性でしたが、ああ思考回路が流れていくのに何の不思議も感じませんでした。きっと、長い時間、生涯の大半を
過去に囚われて生きているのは彼女の方でしょう。1番この作品の中で生身の人間に感じました。
読後、もしくは読んでいる最中もですが、思い出したのが私の1番大好きな絵本『きつねのおきゃくさま』。きつねに感じる「愚直な愛」(1番憧れる部分ですが)を登場人物に感じたのかもしれません。
この、気分悪くなる寸前の酔い加減がいいんだなー、あと一杯飲んだら確実に暗転する。
今日はウインドオーケストラのコンサートに出掛けて来ました。うん、やっぱ生はいいよ。新年らしい曲も多くてテンションも上がり、パワーをもらって帰ってきました。出掛けてよかった。引き篭もってちゃだめですね。
年末、初めて商業のBL小説を購入しました。実は小説本だと言うことを知らずにてっきり漫画だと思い購入したんです。木原音瀬さんという方の「檻の外」。これの表紙を描かれている草間さかえさんの本が欲しかったのですが間違えて購入しました。とはいえ、とても良い本だったのではないかと思います。きっと私の好きなタイプの作家さんです。予備知識を全く持たず購入したのですが、この木原さんの作風は「痛い」とか「切ない」が売り、と言うか特徴なんですよね。その類は好きなので、草間さんの表紙じゃなかったとしてももしかしたら購入していたかもしれない。
あ、以後「檻の外」のネタばれ満載です。もしこれから読もうとされる方は回避をお願いします。
この小説の特徴は、BL小説の中で一人の男の一生涯を書いたことなんでしょうか。出会って生き別れて、再び出会い紆余曲折を経て生涯を共にすることを選び、死ぬまで。BL小説でそこまで追い掛ける事はあまりないのではないかと思います(ほかに読んだ事がないので分からないですが)。
まぁね。はっきり言ってしまえば、納得いかない事もたくさんあるんです。物語の運びとして、余りに安易に子供が死ぬのは好きではありません。いや、決して安易ではないのかもしれないですし、この物語の中で堂野が喜多川に心を寄せるにはこの展開が1番手っ取り早いのかもしれないですが、その手っ取り早さ加減が少しがっかりでした。この事件が起こらずして二人が結びつく経緯を想像すると、果てしなく時間を要する気がするのですが、でもできるならプロの作家さんとして、そういう道を作って欲しかった。
でも、そういう不満を持ちつつ、最終章がとても良かったです。結局、あれが全てのBLの理想の最終形なんじゃないのかな。どちらかが、死ぬまでの生涯を看取る。男女の夫婦であればごく当たり前の姿かもしれないけど、男同士でも同じことでしょう。中年になった喜多川がとても穏やかで、無骨で優しく、その様子が子供視点で描かれているのが良かったです。
(・・・・思わず「太一にもこんな風に時間を重ねて、こんな大人になって欲しい」などと思ってしまいました。)
あと作中で、堂野の妻が女のエゴの塊のような扱いで描かれていましたが、私が1番感情移入してしまうのは実は彼女でした。彼女の思考回路は傍から見て気持ちのいいものではありませんし、あくまで悪役としての女性でしたが、ああ思考回路が流れていくのに何の不思議も感じませんでした。きっと、長い時間、生涯の大半を
過去に囚われて生きているのは彼女の方でしょう。1番この作品の中で生身の人間に感じました。
読後、もしくは読んでいる最中もですが、思い出したのが私の1番大好きな絵本『きつねのおきゃくさま』。きつねに感じる「愚直な愛」(1番憧れる部分ですが)を登場人物に感じたのかもしれません。
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